霧穴は三重県大宮町の阿曽カルスト内に位置する、竪横複合洞窟です。
J.E.Tが同カルストを中心に複数の洞窟を探検・調査するうちに、地元の方の情報によりその存在を知りました。霧穴は、某企業の所有する山林内にあり、入洞許可を得るのは難しいと思われましたが、 地元の管理者の方に間に入っていただいて、許可を得ることができ、その後はJ.E.Tに独占的に調査を任せていただいています。
まず、2000年5月の最初の探検で大ホールが発見され、さらなる継続調査の必要性が判明しました。 その後、定期的に調査を続けて、2004年上旬までにのべ10回以上の調査・合宿が行われましたが、行くたびに新支洞や珍しい生成物などの新しい発見があります。 J.E.Tとしてこれほど大規模な洞窟調査を独自で行うのは初めてなので、発見があるたびに課題が増え、手探りの状況で進めています。
霧穴については、地元でも人々の話題に上っており、内部には巨大な地下河川が流れており、ふもとの湧き出しまでつながっているという説もあるようです。 しかし、霧穴調査の開始前にはメンバーの誰もその説を信じてはいませんでした。洞窟には大げさな言い伝えがつきもので、洞窟探しに明け暮れてきたメンバーには、よくある作り話にしか聞こえなかったのです。 しかし、霧穴の調査が進むにつれて、メンバーもその説を信じるようになりました。実際、霧穴の横穴部分には今でこそほとんど水はありませんが、かつては大規模な地下河川があり、それによって大ホールができたことは間違いないのです。
かつて大ホールに流れていた地下河川は、どこへ行ったのでしょうか。それとも、さらに深いレベルに移動したのでしょうか。
今、メンバーが心に描くのは、ドウドウと大量の水が流れている支洞にひょっこりと顔を出す自分たちの姿です。 これからも、メンバー同士はもちろん、地元の方々とも心をひとつにして、できるだけ安全に楽しく、霧穴の全貌を明らかにすべく探検調査を続けていきたいと思います。
今後は、その探検の成果・過程を、順次このホームページでご紹介していくつもりです。 ご意見や、ご感想がありましたら、ぜひ何なりとお寄せください。また、サポートやご支援のお申し出も受け付けております。



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-Japan Exploration Team-