J. E. T 活 動 記 録
2005年 4月 17日記

活動名 第10回近江カルスト自然史調査(石灰洞・タテ谷横の竪穴)
活動内容 測量、写真撮影、洞穴性生物採集
入洞洞窟 タテ谷横の竪穴
場 所 多賀町大君ヶ畑-三重県いなべ市藤原町境界
日 程 2005/3/25(Sut)
参加者 稲垣、山田、阿部、近野
※洞口まで吉岡さん同行(小竜の穴情報提供者、登山愛好家)
使用車両 近野号(ヴィヴィオ)、博物館号(テリオス)
会 計 近野号(計2700円/一宮〜彦根1350円)
※博物館からの報償金より交通費を賄う。
6時 起床→なかうで朝食後、一宮ICから彦根ICへ
8時すぎ JR彦根駅にて山田さんをピックアップ
8時半 博物館に到着。吉岡さんと挨拶のあと、出発。
  登山口近くには、多くの登山愛好家の姿が見られる。
10時ごろ 駐車スペース到着。準備後、谷の形状を確認してから登り始める。
10時半ごろ 洞口到着。谷は岩が崩れ易く、足元が不安定だったが、洞口までの距離は短い。
  洞口で測量をはじめる間に、稲垣さんがリギングを開始する。阿部さんは風邪気味。
  吉岡さんは、洞口確認後、山頂へ向かって登り始める。
11時半ごろ 入洞開始。
  前回のリギングを覚えている者がおらず、洞内の様子もわからなかったので、成り行きで測量をする。
  いつも稲垣さんにメジャーをもってもらって、ポイントを選んでもらっているのだが、今回は山田さんと近野の二人で測量することになってしまい、ずいぶん時間がかかってしまった。
  洞窟はクラックに支配された、わりと典型的な竪穴だが、第2ピッチが20m以上あり、なかなかの規模。SRTで一気に降りるのは楽しめる。
16時ごろ やっと洞床に全員到着。そんなに時間がかかっていたとは思わなかった。
  洞床には無数のカエルくんたち。冬眠中のヒルが一頭。
  阿部、稲垣、山田、近野の順で登り返すが、全員が登るうちにヒルが冬眠から覚め、洞底に残された近野の二酸化炭素を嗅ぎつけてヒルダンスを踊るので、恐ろしくなってきた。
  ヒルから必死に逃げようと呼吸を止めたりしているうちに、先に登った山田さんから到着コールが届いたので、逃げるようにしてロープを必死で登った。
  しかし途中で、測量のスケッチの不足分を補ったりしていたので、洞口到着までには時間がかかってしまった。
20時ごろ 近野出洞。山田さんと阿部さんはすでに下山連絡のために先に下山を開始していた。
  冷たい雨が降り出していたので、稲垣さんと早急に荷物をまとめて下山開始。しかし、暗くなっていたので思うように進められなかった。
20時半ごろ? 駐車場到着。先に下山した山田さんが車で1人で待っていた。
  私たちはのんびりしているので、山田を心配させた。申し訳なかった。
  阿部さんは先に下山連絡のために電話の通じるところへ移動。
22時ごろ 近野の車で山田さんは先にJR彦根駅へ送る。山田さんは遠方なので帰り道を心配したが、なんとか終電に間に合ったらしい。
  博物館へ戻ると、稲垣さんが阿部さんと話しこむ体勢に入ろうとしていたので、急かして帰る。
 
正面に見える砂防ダムの谷から山に入る。
 
上り口は斜面が急で、ダムのほうに落ちそうで怖い。
 
谷は石灰バリバリの魅力的な様子。
 
浮石が多くて足元は不安定。阿部さんはいつものカゴザック。かっこいい。
 
洞口は広く、ドリーネになっているので、うまくアンカーが取れる場所がない。洞口脇の木にナチュラルアンカーをとって、反対側の木にバックアップのロープをつける。
 
リギングをしてもらっている間に測量をする。
久々なので、ちょっと忘れている。
 
阿部さんは二番目に下降。念入りにレインコートのフードをかぶるので、用心深いなと思ったら、洞内は想像していたよりも滴下水がひどく、後で納得した。
 
洞底にはカエルくんが大勢いた。
写真は生きているカエルくんと、カエルくんの骨と、正体不明の植物。
 
洞底には、石柱・カーテン・ヘリクタイトが観察できた。
 
カエルくんたちはPVCバックやPVCスーツが大好き。
ぴょんぴょん飛び乗ってくるので、つぶしちゃわないかとヒヤヒヤした。
記入者 近野

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