J. E. T 活 動 記 録
2005年 5月 18日記

活動名 火山洞窟巡検 “洞窟氷の見学会” by.火山洞窟学会
活動内容 火山洞窟ファンケイビング
入洞洞窟 富士風穴、西湖こうもり穴、窓穴
場 所 山梨県鳴沢
日 程 2005/5/7(土)〜5/8(日)
参加者 稲垣、五藤、柏木、山田、MASA、近野 + 火山洞窟学会のみなさま + 木崎さん、松澤さん、クレア
使用車両 純ちゃん号(ランドクルーザー)
会 計 高速料金 東名(一宮〜富士)¥5300x2、西富士道路¥300x2、ガス代¥7000
以前、近野が参加した火山洞窟学会の三原山調査がご縁で、富士風穴の巡検に参加できた。JETメンバーには火山洞窟が初めての者が多いので、参加希望者が多かった。今回行けなかった人も、来年とかにぜひ参加してもらいたい。(来年も行く気満々)

5/7 23:00JETバー発(出発を早めたかったが、なんだかんだと予定通りに…)
00:30浜松西ICにて稲垣pickup、02:00柏木をJR富士根駅にてpickup
3:30 道の駅 鳴沢着→テント設営後就寝

5/8 7:00起床(道の駅の人に「そろそろテントを片付けてください」と注意される)
8:00ガストで朝食、8:40サークルKで昼食購入、9:00道の駅へ戻り、火山洞窟学会の方と合流
 (自己紹介や写真撮影なんやかや→着替え→10:00出発)
10:30トレッキングルートを通って、富士風穴洞口へ到着、入洞
12:00出洞(火山洞窟学会のみなさんは渋滞を恐れて早々と解散。JETと木崎さん、松澤さん、クレアは洞窟見学ツアーへ出発)→トレッキングルートの入り口で昼食→13:30頃出発→道の駅 鳴沢で木崎さんの車をpickup
14:00西湖こうもり穴
15:30出洞
その後、富士IC近くにある窓穴へ。近隣の複数の洞口を探索、洞内巡検の後にホテル風穴の横を通ってICへ。
18:00富士IC→浜松西ICで稲垣さんをdrop→22:20一宮駅着

●富士風穴
事前情報が多かったが、行ってみると予想以上の楽しさだった。まさに、ファンケイビングという印象。
氷が一番多い時期と聞いていたが、入洞してすぐのところから床面は氷で覆われていて、最初は足元がおぼつかずに怖々…。私はアイゼンをつけずに入洞し、「なめていたな…」と反省するが、すぐに楽しみ方が分かった。本当に危険なところ以外は滑りながら進むと楽しい!心配していた斜洞部も、緩やかな傾斜だったし、火山洞窟学会のみなさんが補助ロープをセットしてくださったので、問題なかった。斜洞をつる〜っとオシリで滑り降りて、よろよろと壁伝いに登るのは最大のイベント!山田は喜んで一人で二往復していた。
床は一面の厚い氷で、厚みの中にある岩などが透けて見えて面白い。壁や天井もツララで覆われている。氷なのに鍾乳石とそっくりのカーテンやつららができているのが興味深かった。つららは食べても無味。奥のほうには氷筍があり、美しかった。洞窟の壁は一面真っ黒で、場所によってはメタリックな光沢がある。見るもの全てが珍しく、JETの歩みは遅かった。火山のみなさん、ご面倒おかけしました。ありがとうございました。

●西湖こうもり穴
火山洞窟には珍しく、支洞が発達しているという木崎さんの紹介で、観光洞である西湖こうもり穴を訪れた。入場料は300円。ヘルメット必ず着用(無料レンタルあり)。洞口までは、ウッドチップが敷かれた遊歩道と、ウッドデッキの陸橋みたいな道が作られていて、富士の自然を観察しながら歩くことができる。洞口までの途中には、ドーム状に盛り上がった溶岩がシャボン玉のようにはじけてできた溶岩ドーム跡があり、ちょうど休憩ポイントになっている。
洞口は柵で覆われているが、こうもりが通れるように隙間を作ってあるとのこと。入洞してすぐのホールに、人の存在を感知して点灯する掲示板があり、洞内の説明が書かれている。観光ルートは、陰影を強調する低い位置からの暖かい照明や、天井の低いところには地面に手すりをつけるなど、なかなか凝った造りで興味深かった。支洞が多いというのも楽しかったし、床のみごとな縄状溶岩の様子などに柏木隊員も大喜びだった。
木崎さんは通りすがりの観光客(若い女性たち)に丁寧に溶岩洞の説明をしてあげていた。(もちろん私たちにも説明してくれた)
出洞して、売店をのぞいた。「こうもりグッズ販売」と書かれていたが、バットマンのキャラクター商品が販売されているのは面白すぎる。そのほかに休憩所には、世界のこうもりグッズが展示されている。中国ではこうもりが幸運の印らしい。こうもりをテーマにした日本画のコピーも飾られていて、これはアート好きの私にはとても興味深かった。

●窓穴
すごい。民家の間にこんな大きな洞窟があるとは…。地下鉄が通れそうなボアパッセージ(?)と、天井に開いた大きな窓が印象深い。洞口(窓)がいくつかあるが、民家に近い窓からはゴミが投げ入れられているのがとても残念だった。溶岩鍾乳石らしきものも見られた。溶岩洞は初めてではなかった稲垣さんも、この穴には大感激で、一人で別の洞口を探検するなどエキサイトしていた。
車まで帰る道すがら、五藤・山田・クレア・近野の女子4名で草笛を鳴らして歩く無邪気な姿も見られた。


三つの穴はそれぞれがベストと言えるようなすばらしいものばかりでした。参加者はみんな満足して、火山洞窟への興味を深めて帰りました。特に、期待の新人MASAは他団体との交流や溶岩洞の巡検など初めてのことが多かったと思うが、大変積極的な参加をしていて、彼の今後の活動の幅を広げるきっかけになったに違いない、と事務局は密かにほくそえんだ。

電車組の帰りが本当にぎりぎりだったのが大きな反省点。木崎さんにも言われた「JETは本当にのんびりですね」。
そうっすね…。
富士根駅にて柏木隊員をpickup。渋い無人駅 山梨県道の駅「鳴沢」に到着。さっそく寝る! わ!朝起きると富士山が目の前に!わおー! 道の駅には、溶岩洞を説明する看板も… 溶岩洞の看板(拡大)
これは立派な溶岩樹形です。 当日の参加者! 富士風穴までの道のり♪ 富士風穴の道しるべ これが縄上溶岩だ!
富士風穴 入り口の看板 富士風穴の洞口 洞口2 いよいよ入洞だ! ハシゴで降りるのだ!
壁面には氷のつららが… メタリックな光沢の壁面 つららとモデルA 奥にある氷筍 立派な氷筍
記入者 近野・柏木(写真)

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